2008年02月14日

犬神家の一族(2006)

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今朝のニュースで市川昆監督が亡くなったということを聞いた。私が観た唯一の作品はTSUTAYAで借りてきたこの映画だが、彼の最後の作品ということで、きっと褒め讃える評が多く出てくるだろう。昨年末に調べてみたレビューでは60点くらいの人が多かったけれど。

私の採点は書く気も起きずにほおっておいたくらいだから、そこそこ。日本映画の嫌いな点を兼ね揃えた映画である。

それは別に市川昆監督のせいではなく、原作の横溝正史のおどろおどろしい話の作り方にある。映画になると血糊がどどっと見えるので気分が悪くなり、仮面の男の真っ白な異常な顔も夢に出そうで怖かった。

話題のものは目を通す必要のある夫が借りると言い張って、私は、やばいところに来そうになると目をつぶって耐えた。それでも筋はわかるのだった。

金田一耕介はまわりをドタバタするだけで殺人を防ぐことはできない。登場人物が多く、舞台は田舎の駐在さんしかいない場所でおきる。そして、最後に、「あなたが犯人ですね」と優しく言う。これは、アガサ・クリスティの[ミス・マープル]シリーズと同じだ。携帯とDNA鑑定に慣れた今では、どちらももう古臭くて耐えられない。

さて、ここには美人女優がずらっと出る。女には美人しかいないみたいで、これも日本映画のつまらないところだが、年取った富司純子、 太った松坂慶子、 相変わらずクールな萬田久子の三人姉妹はなかなか良い。

松嶋菜々子は実生活と同じ思わせぶりな顔ばかりで、もうちょっと可愛さのある人を使えば良かったと思う。深田恭子は初めのほうで石坂浩二と長く出ずっぱるので重要な役かと思ってしまって損した。

しかし、この映画はミステリーではなく別の見方をすると良い。それは富司純子の母親物として。

富司純子はもっとも光った女優だ。出るシーンも多く、主役だから当たり前だが、とても上手だ。実の息子の尾上菊之助が息子役だが、この人はいてもいなくてもいい感じ。ひたすらに富司純子の熱演を見ているのが良いと思う。

あ、市川昆監督だが、あんなにタバコを吸っていて100歳近くまで生きるなんて、凄いと思った。

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posted by Machilin at 09:08| Comment(0) | 日本映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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