
私が借りてきた[エマ]は映画の原題は[Jane Austin's Emma]だった。実は同じ年にグイネス・バルトロウが主役を演じた[Emma] があったのだ。こちらも見てみたい気がするが、私の見たほうの主役の女性も若々しくて魅力的だった。
筋的にも[マンスフィールド・パーク]よりは面白く、だから映画も多く作られるのだろう、と思った。
エマは「結婚なんかしないわ、私お金も家もあるもの」と言って憚らない生意気な女の子だ。興味は人と人と結びつけること。しかし、ジェイン・オースティンの小説では女主人公が独身を貫くことはない。
彼女が自分の恋心に気が付くのは自らの嫉妬の感情によってであった。男性のほうは、身近の女性を愛していたことに気が付くのは遠い女性に失望してからであった。そして二人は結ばれる。
やあ、いいですね。男と女の世界なんて、こんなもんでしょう。
さて、ジェイン・オースティンは有名になる気は全くなく、初めの作品は匿名で出していた。書くことが好きなだけだったのね。
売らなくても暮らしていけるご身分だったのね、と斜に見る向きはどうぞ。でも、名を売るために書く人がほとんどの現代とは違った奥ゆかしさは良い感じだ。
さらに、ジェインは自分の身の回りの、自分の知っている小さな村社会のことしか書かない。職業は軍人、牧師、資産家の事業家、荘園主、そして町の人々。だから、地に足がついている。
現代の小説では、先端を行く知識を調べて書いたり、センセーショナルなゲイの父親像を書いたりして売る。
でも、ゲイなんて、アメリカのドラマ[ブラザーズ&シスターズ]を見ればも普通のことだ。先端を行くものは必ず流行おくれになる。そしてそれを扱った小説も惨めなものに見える。人間の本質をしみじみと書いたものだけが残る。
映画化されたジェイン・オースティンの小説
[プライドと偏見]
http://eigadaisuki.seesaa.net/article/81419898.html
[マンスフィールド・パーク]
http://eigadaisuki.seesaa.net/article/112905083.html
[エマ]
http://eigadaisuki.seesaa.net/article/112934519.html
[ノーサンガー・アベイ]
http://eigadaisuki.seesaa.net/article/113236295.html
ジェイン・オースティン関連
[ジェイン・オースティンの読書会]
http://eigadaisuki.seesaa.net/article/110869724.html
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